一定の振動を与えた時(ふるいでふるうなど)、粉体同士で大きな粒となることを凝集性といいます。
粉末を貯槽する際に、粉末がどのような性状を示すかを確認します。
粉を動かすと、玉になる事があります。
粉同士が何かしらの作用によって集合してしまう事によって発生します。
弊社では、粉を皿の上で動かした際に、玉が発生するかどうかで判断をいたします。
凝集性が高い粉ほど、流れにくい事が多いです。
凝集性が高い粉を、圧力がかかる供給機で供給してしまうと、粉同士が固まり、その固まりが落ちることで、一度に大量に出てしまう脈動と呼ばれる現象を引き起こします。
また、粉が固まることで分散性も悪くなります。
凝集性が高い粉を供給する際は、アルファフィーダー機構をもつゼロバランサーを使用します。
凝集性の調べ方動画 • 凝集性を調べています。 • 容器に粉体を入れ、振ります。 • 凝集性のある粉体に粒ができ、凝集性のない粉体には粒ができません。
https://alpha-kabu.com/pd/wp-content/uploads/2022/06/凝集性.mp4
粉末は微粉末ですが、凝集性のある粉は、上面から見ると粒状になっていることが分かります。
凝集性は、投入シュートや排出シュート等の、粉末の自重を利用する装置を選定する際に使用します。
投入シュート
• 粉末がスムーズに流れるように投入シュートの角度を選定する際に使用します。
排出シュート
• 粉末をスムーズに排出できるように、角度を調整する際に使用します。
振動フィーダー
• 粉末をスムーズに搬送する際の角度調整に使用します。
造粒機
• 造粒を促すバインダー(添加剤)の選定に使用します。
凝集性が強い粉末をかき混ぜてしまうと、粉末の玉がたくさんできてしまいます。
そのような場合には、供給機と貯槽ホッパーを分け、必要以上に回転を与えないようにします。
計量の際には、一粒の玉の大きさが計量精度になってしまいます。
高精度な計量する際には、排出直前に解砕機構を持った、ゼロバランサーのような供給機を選定する必要があります。
凝集性を考慮しないと、供給粉末がたまたまになってしまいます。
また、凝集性の強い粉末は、流動性が悪いことが多く、ホッパー内でのブリッジ現象が発生する傾向が多いです。
そのため、ホッパー内に多くの空間率を持った供給機を選定する必要があります。
投入時
• 凝集性が高い場合粉が流れにくいため、ホッパーに入れにくい。
• 凝集性が低い場合供給機排出口から粉が勝手に流れだしてしまう。(フラッシング性とも関連)
排出時
• 凝集性が高い場合圧力がかかる供給機で供給してしまうと、粉同士が固まり、その固まりが落ちることで、一度に大量に出てしまう脈動と呼ばれる現象を引き起こす。また、粉が固まることで分散性も悪くなる。
• 凝集性が低い場合供給機排出口から粉が止まらない。
造粒機
• 転動造粒機の場合は、凝集性がないと、玉になりません。
• 水分を含むと、玉になるかどうかが造粒の可否判断の目安になります。
凝集性に関する内容を掲載しています