一言で粉といっても、実際にはさまざまな種類の性質の粉があります。

粉末というものは、第1次産業の鉱工業から、これらを利用する第2次産業の鉄鋼・化学工業などの素材産業をはじめ、レアメタル・セラミックス・半導体などの電子部品、自動車関連・造船などの産業機械、セメントなどの建築・土木、小麦粉・塩・砂糖・調味料などの食品、化粧品・医薬品から樹脂製品・家庭製品など生活関連の分野まで、あらゆる製品の製造過程で、産業の基礎として、また製品として全ての産業界で使用されています。

お客様の心配事としては、自社が取り扱っている粉が供給できるかどうかという点です。

粉末は、それぞれが独特の物性をもつ固体粒子の集合体で、吹けば飛ぶ、水のようにサラサラ流れる、固まるなどの性状を示します。

多数の粒子の集合体であるために、液体、気体、固体と異なる独特の性質を示します。

同じ原料から製造された粉末であっても、粉砕方法や粉の大きさ・形状等により粉末の示す特性が変わり、それによって山の角度の安息角等に違いが発生します。

原因としては、粒子径が小さくなることで、粉末の形状から粒子同士が絡みやすくなる現象と、隣り合う粉末粒子一個の粒子間に静電気引力が働き、粒子同士が引き合うことで凝集性が高くなるためです。また、同一の粒子径であっても、粉末形状が球状のため水に近い流動性のある性状を示すことも有ります。

一番大切なのは、

適合する処理機器を選定する必要がある。

ということです。

これを誤り、想定した効果が出せないという相談を多数受けます。